Q&A:真実さん教えて!ホースコーチングのそこが知りたい!

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真実さん教えて!ホースコーチングのそこが知りたい!

真実さんに馬こと。たっぷりと聞きました。

Q1 . なぜ馬が「師」になるのですか?

A. 馬が「師」となり、人に気付きを与えてくれるのには理由があります。まずは、歴史的背景からご紹介しましょう。

中世から現在に至るまで、ヨーロッパの各地の王は跡継ぎの息子に馬術を学ばせていました。それは「馬を御(ぎょ)すること」(馬を巧みに乗りこなすこと)が、リーダー形成に適していると経験的にわかっていたからです。

よく、「乗馬はお金持ちのスポーツ」「高貴な人がやること」などと言われる方がいらっしゃいますが、それは半分当たっていて半分は間違っていると言えます。

次代を担うリーダーがたまたま「高貴な家柄」だったというだけであり、「移動中に馬に乗れた方が楽だから、乗馬くらいやっとこうか」ということではありません。馬と対峙する中で自分の無意識(心の深層)に気付き、そこに向き合うことで、非言語のコミュニケーション力を身に付ける。それこそが、組織のリーダーとして様々な個性のある部下との良好な関係の構築と、自らの影響力を他者へ及ぼし、価値観を共有するためのトレーニングになっていたのです。

また、ホースコーチングとは少し離れますが、馬と人との関わり方について、フランスではさらに興味深い取り組みが行われています。それは・・

①サラリーマンは月に一度は乗馬をすること推奨する

②それにかかる費用は保険の適用となる

と、言うものです。いかがでしょうか? 驚きですよね!

フランスでは「ホースセラピー」が先進的に取り入れられています。馬は人の「鏡」となり得る存在であるため、自己内省をする絶好の機会と捉えられています。

「一生懸命働いた後は、馬に乗って心を整えよう」と言うことですね。

(上田乗馬俱楽部の会員さんにも、乗馬で心を整えている方はたくさんいます!)

日本でもこの様な取り組みが普及されれば、対人関係で悩みを抱えたり、心のバランスを崩したりする方が減るだろうなと、心から思います。特に、経営者や起業家の方、社内でリーダーとしての立場のある方には、是非お試しいただきたいと思います。

では、なぜ馬が人の「鏡」となり得るのでしょうか。その理由として、①馬の持つヒエラルキー(階層構造)への意識、②馬が持つ社会性、③馬の欲求、④馬の役割が挙げられます。詳しくは、以下のQ2~Q4で解説します。

Q2. 馬の持つヒエラルキー(階層構造)への意識とは?

A. 馬は、群れで行動する典型的な草食獣です。群れにはリーダーとその他大勢という、明確な区分けができています。

馬は、あなたと対峙し観察した上で、自らのリーダーになるべきかどうかを見極めます。リーダーとして認められれば、あなたは気持ちよく馬を御することができるでしょう。ただ、リーダーとして認められなければ、馬は自分勝手な行動をとりあなたの指示に従おうとはしません。馬にはさまざまな個性があり、また、忖度などはしません。

では、どうしたらいいの?

馬と対峙する中で、馬の個性に着目すること、また、アメとムチの使い分け。さらには、馬へのメッセージの伝え方があります。

例えば、わがままで気難しい馬に対して、あなたがどう対峙するか。さぼり癖のある馬にやる気になってもらうためにはどうしたらいいか。馬に向き合うことで、あなたの社員や部下の伸び悩みや頭打ちの原因となっている、実は、あなた自身の無意識的な「心のブレーキ」の本質を理解することができるのです。それに気付くと、周囲と円滑なコミュニケーションをとるきっかけを作ることができます。あなたが変わることで、社員や部下のモチベーションが高まり、パフォーマンス力を向上させることができるようになります。

Q3. 馬がもつ社会性とは?

A. 馬は社会性のある動物として知られ、人と良く似ています。馬は群れの中で自らの役割を決め、仲間といることを好みます。相手のパーソナリティーや態度、雰囲気を区別することができます。また、反抗的な態度も取りますが、楽しいことを好みます。

人と良く似ているという点において、一緒に活動するパートナーとして適任です。

それで、どうなるの?

馬と対峙する中で、それぞれの個性に応じた非言語コミュニケーション力を養うことができます。非言語コミュニケーション力を身に付けることができれば、実社会のリーダーにとって必要なカリスマ性、統率力が磨かれ、部下のパフォーマンス向上や、クライアントとの価値観の共有、また満足度向上につなげることができます。

Q4. 馬の欲求とは?

A. 馬は人が世話をする時、あるいは一緒に活動する時に、『馬の気持ちを読み取る力・人が馬にウマを合わせる力』を欲求してきます。それは、世話をする時の身体的な場面だけではなく、精神的な場面でも言えるのです。

そもそも、馬は人に従順な動物ではありません。甘えもすれば、反抗もします。そして当たり前の話ではありますが、わざわざ重い人間を乗せて歩いたり走ったりを自分から好んで行うわけではないのです。そういった気持ちを読み取りながら馬と共に活動をする。それを繰り返すうちに、実社会のさまざまな場面で用いることができる、比喩的な学びの機会を与えてくれます。

それで、どうなるの?

話の通じない他者と価値観を共有し、いかにストレスなく「その気」にさせることができるのか。リーダーとして必要な対人関係の構築の仕方を、馬と対峙する中であなたは学ぶことができるのです。

Q5. 馬の役割とは?なぜ馬は人の鏡になるのか?

A. 馬は人の無意識(心の深層)に反応し、非言語コミュニケーションに対して敏感に応答します。人は、その応答に親近感を抱き、まるで身近な人が応答しているかのように感じます。それが、対人関係の比喩的な学びの場としての機会になります。さらに言えば、馬は人の感情や思いを映し出す鏡となり、人に課題を認識させ、その課題を乗り越える機会を与えてくれます。

それで、どうなるの?

さまざまな個性のある馬たちと対峙し非言語コミュニケーションを繰り返すうち、あなた自身の無意識の内省が進み、行動パターンの傾向と特徴が理解できるようになります。このホースコーチングの学びを体得すれば、実社会でも大いに活用できます。言葉でマスキングし、無意識を隠そうとする人に対しても、心の内を読み解くことができ、また価値観を共有することで、ストレスなく他者をコントロールすることができます。

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