⾺という決して媚びない、素直な存在と向き合うからこそ

⼆⽇間ありがとうございました。
はじめに⼤沢さんからホースコーチングのお話をお聞きした時、これは絶対、⾃分⾃⾝の問題や、⾃分⾃⾝と向き合うことになりそうだと感じ、どんなフィードバックをもらえるのか、是⾮やってみたいと思いました。

それは、現実の世界においても、⾔葉やスキルではない何かが、確実に⼈と⼈の関係に影響を与えていて、仕事や社内、家庭といった関係性の世界の中で、様々な事柄を起こしているのではないかと薄々感じていたからです。

ある研修を受講する中で、振り返れば振り返るほど突きつけられる⾃分の課題や問題、そして、受け⼊れ難い⾃分の姿、受け⼊れ難い現実という結果。
その現実を変えるためには⾃分⾃⾝の内側と向き合い、受容れ、変化させなければならないことを⾃覚しつつ、なかなか変えられない状況の中で、⾺に与えている⾃分⾃⾝の無意識の「クセ」を⾺の反応から読み取るホースコーチングのお話を聞き、⾔葉やテクニックで誤魔化せない動物同⼠の関わりの中に、今の⾃分を変えるヒントや実際に変える経験ができるのではないかと感じ、参加を決めました。

初⽇の午前中が終わった時点で、そんな綺麗事では済まされず、今の我が社で起きている
問題に対しての、⽣々しい「私」の問題がものの⾒事に指摘されました。

「⼤澤さんを怖いと思っている」「⼤澤さんが答えを持っているように感じ、正解を⼤澤さんからさがしている」「途中から⾺が考えるのをやめた」と、まさに私の部下に起きていることが⾺に起きている。
普段は⾃分の問題も認識しつつも、やはりどこか、部下にも問題があるのではないかと考えている⾃分がいる中、⾔葉が通じない⾺にも起きていると⾔うことは、紛れもなく、我が社に起きている問題は、正に私の問題、私が創り出している現実と受け⼊れざるおえない。

初⽇の午後のオーシャンとの初めての騎乗においても、さらに、現実の⾃分の問題に直⾯させられる。
「オーシャンがやろうとしていることを先回りして全て押さえているのは凄いが、それにより、オーシャンの脳味噌が置いていかれた。部下が⼤澤さんが⾔っていることが理解できないと⾔うことはないですか?」「おそらく⾔っていることのレベルが⾼い、先⾏しすぎていてついていけずにフリーズしてしまうことが多いと思いますよ」と、これも現実に私の部下に起きている、起きてきたこと。
やはり問題の原因は⾃分⾃⾝にある。

2⽇⽬のテーマはこの関係と、持たれた印象を変えて⾏くこと。
そのための、そして、⾺に乗るときのポイントとして、「全部うまくいかなくとも6対4とか7対3でこちら側が勝つことと、最後は褒めて終われるように持って⾏くこと」ということ。
褒めて終わるためにどんなプロセスを踏むか考える。
この考え⽅には頭をハンマーで殴られた気分になりました。

「なぜ、この程度の準備しかしないのか?」「なぜ⾔われた通りにやってこないのか?」
「わからないなら確認をしないのか?」とこちらの期待レベルに届かない部下の批判の⽬で対応してきたことが多かった⾃分に気づく。本当は褒めたいのに、褒められるレベルに持ってこない部下が悪いと、相⼿の問題にしてきたが、褒めて終われるように⾃分がどの様なアプローチや確認、アドバイスをすべきであったと思い知らされました。

そして、オーシャンの騎乗の中で、彼とぶつかる場⾯が2⽇⽬もありました。このような場合、どうすれば良いか?ということに対する答えは、「そうなる前の関係作りが重要です」との回答がありました。

何かあった時にお互いが納得して動くためには、普段の何気ない関係作りが必要だと。⾔われてみれば当たり前ではありますが、⽬の前に起きている現実の中で、正しいか?正しくないか?や、どちらがマウントをとっているかということではなく、普段からのコミュニケーションや関係作り、どこかで相⼿に勝たせるポイントを作っていくなどの戦略的な関係作りが有事の時にいきるとのこと。

これも、⾃分が普段、社内において怠ってしまっていることなのかもしれないと感じた学びでありました。
⾺をコントロールするのではなく、意思の疎通を⽣み出す。

お互いを尊重し、信頼し合うことで、相互にとってのベストの選択、ベストの⾏動をそれぞれが考えて⾏っていく。それが乗⾺であり、⾺との関係づくりであって、決して技術や知識ではないのだということを、体験から学ぶことができました。

そして、⾺という決して媚びない、素直な存在と向き合うからこそ、⽣き物として同じいきる⼈と相対していく⼒を育んでいけるのだと実感しました。

この経験をさらに積み重ねて、今回の最後にオーシャンが⾒せてくれた信頼と愛のある関係を部下やビジネスにおけるパートナー、クライアントと気づいていける⼈としての魅⼒ある影響⼒を⾼めていきたいと思います。
今回は⼼震える体験をありがとうございました。

株式会社フィールドプロテクト ⼤澤 希 様

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